プロポリスの原産国

プロポリスと言えばブラジル産のイメージが強いですよね。
事実、ブラジルは品質の高いプロポリス原塊を採集できるので、プロポリスの名産地として世界的に有名です。

こういった経緯から何かとブラジル産プロポリスにばかり注目が集まりがちですが、プロポリス自体はブラジル以外の国々で採集されています。
そして品質や成分などが採集地によってプロポリスの性質が異なるのです。
ここでは代表的なプロポリスの原産国を紹介します。

ヨーロッパ系プロポリス

そもそもブラジル産プロポリスが注目され始めたのはプロポリスの深い歴史の中で考えるとごく最近になってからです。
ブラジル産プロポリスがグリーンプロポリスの発見によって台頭する以前では、このヨーロッパ系のプロポリスが主流でした。
そんなヨーロッパ系のプロポリスの特徴はフラボノイドが豊富、起源植物はポプラであるケースが多いです。
オーソドックスな焦げ茶色・褐色をしたブラウンタイプのプロポリスです。

中国系のプロポリス

中国で採集されるプロポリスはヨーロッパ系同様、ポプラを起源植物としてつくられています。
色もブラウン系のプロポリスです。

品質面が不安定で、プロポリスとしては比較的安価で取引されています。
低価格で販売されているプロポリス製品の多くは、この中国系のプロポリスを原材料に使っているケースが多いです。
プロポリスを選ぶ中で、品質を重視するわけではなくあくまでも低価格のものを選びたいという方は中国産のプロポリス原塊を使用した製品を使用すればよいでしょう。

ブラジル系のプロポリス

ブラジル系のプロポリスは世界的に見ても特徴的です。

ブラジルにはプロポリスの原材料となる多種多様な起源植物があります。
同じブラジル産でも採集される地域によって原塊の色や含有成分が大きく異なります。

ミナスジェライス州などの一部地域で採取される「グリーンプロポリス」が特に顕著な例でしょう。
グリーンプロポリスが一般的なプロポリスと大きく異なる点は２つ。

１つ目はプロポリスの原塊の色が「緑色」だという点。
そして２つ目が「フラボノイドも含有しているが、桂皮酸誘導体も豊富に含んでいる」という点です。

これはグリーンプロポリスの起源植物がポプラなどではなく、アレクリンと呼ばれる植物を材料として作られているからだと考えられます。

このアレクリン由来で作られたグリーンプロポリスはアルテピリンCやP-クマル酸などを豊富に含有しています。

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