アルテピリンC

プロポリスの含有成分の中でも最も注目度が高いと言えるのが「アルテピリンC」です。
ビタミン類やミネラル類などとは違ってあまり、普段私達が生活する中で馴染みのない成分ではありますが、実はとても優れた健康作用を持ち、ブラジル産のグリーンプロポリスには「アルテピリンC」が豊富に含有されていることで有名です。

プロポリス自体は世界中で採集されていますが、アルテピリンCを含有しているのは唯一、グリーンプロポリスだけなんです。
このページではグリーンプロポリスに含まれる成分の１つ「アルテピリンC」について解説します。

「アルテピリンC」って何？

アルテピリンCは桂皮酸誘導体の一種です。
1995年、グリーンプロポリスに含まれている数ある成分の中に「アルテピリンC」という物質が5％含まれている事が判明しました。
このアルテピリンCという成分がフラボノイドと共に、強い健康効果が期待できる事を林原生物化学研究所が突き止め発見したことがきっかけとなりました。
※アルテピリンCを発見した当初はアルテピリンCはあくまでもフラボノイドの1種だと考えられていました。

しかし1999年に「アルテピリンCはフラボノイドではなく桂皮酸誘導体である」という事が判明し、発表されました。
またプロポリス研究の第一人者である川崎医科大学名誉教授、大本哲夫博士によってアルテピリンCの強力な健康作用が突き止められたのです。

その結果、瞬く間にグリーンプロポリスの強力な健康作用が知れ渡り、その人気は世界的なものとなりました。
グリーンプロポリスに期待される健康作用がこれまでの一般的なブラウン系のプロポリスには見られない働きを持つことから、大きな注目が寄せられ健康用途で多くの方から利用されるようになり、現在では「グリーンプロポリスはプロポリスの王様」と呼ばれるようになったのです。

アルテピリンCはグリーンプロポリスに含有される健康成分

グリーンプロポリスに含まれているアルテピリンC。
数々の研究機関がこの独自の成分に注目しており、今もなおアルテピリンCに対する研究が進められています。
でもなぜ、他のブラウン系のプロポリスには含有されていないアルテピリンCがグリーンプロポリスにだけには含有されているのでしょうか？
答えはプロポリスの材料となる起源植物にありました。

ミツバチがプロポリスの起源植物として選ぶ植物は、抗菌力・殺菌力が高いという共通点があります。
世界で採集されるプロポリスの大半（ブラウンプロポリス）は、ポプラやユーカリなどがプロポリスの主原料としてミツバチが作り出します。
ですが、グリーンプロポリスは一般的なポプラ・ユーカリなどを起源植物を使用して作られているわけではなく、「アレクリン(バッカリス・ドラクンクリフォリア)」という植物を材料として作られます。

アレクリンには桂皮酸誘導体のアルテピリンCが豊富に含有されていることから、このアレクリンを起源植物としているグリーンプロポリスは他のユーカリ由来、ポプラ由来のプロポリスとは異なりアルテピリンCが豊富に含まれているのです。

プロポリスは絶妙なバランスで成り立つ

ここで補足として説明を付け加えると、プロポリスの健康作用はある特定の成分のおかげで成り立っているわけではありません。
なので、単純にアルテピリンCの量が多ければ多い程、プロポリスの健康作用が優れているというわけでは無いのです。

勿論、前提としてアルテピリンCは優れた健康作用を持つ成分だという事は間違いありません。
ですが決して、アルテピリンCのみの働きによってプロポリスの優れた健康効果は成り立つものでは無いのです。

ではプロポリスが作用する上で何が一番大切かというと、その他のプロポリスの含有成分であるフラボノイドやミネラル、ビタミン類、そしてアルテピリンCなどをはじめとする桂皮酸誘導体がお互い作用し合ってプロポリスの素晴らしい健康効果は成り立っており、そのバランスこそが大切だと言えます。

これまで30年以上プロポリスの原料メーカーとしての様々なプロポリス製品を世に送り出してきましたが、人為的に特定の成分の数値を高く抽出したものよりも、あくまで自然な形で作られたプロポリスの方が優れた結果を残すことが多いです。
これはとても不思議なのですが、プロポリスはミツバチが自然の中から作り出した天然の抗生物質なので、人の手を過剰に加えるのは好ましくないということでしょう。