プロポリスと人類の付き合いはとても古いです。
古代の書籍などにもプロポリスに関する記述が多数残されており、当時からプロポリスが持つ健康作用に注目が集まっていたことがわかります。
このページではプロポリスの歴史についての解説をしていきます。
プロポリスの語源
なぜ「プロポリス」と呼ばれるようになったのでしょう?まずはプロポリスの名前の由来を紹介していきます。
そもそもプロポリスの語源はギリシャ語で「プロ(守る)」「ポリス(都市)」という意味を持ちます。
この2つの言葉を合わせて「プロポリス(都市を守る)=巣を守る」という意味になります。
元々はプロポリスとは呼ばれておらず、「コンモーシス」「樹木の涙」などと呼ばれており、紀元前400年ごろ、古代ギリシャのアリストテレスが執筆した「動物誌」内でミツバチがコンモーシスをどのように使っているか?そして当時から養蜂家と呼ばれる人がいてミツバチの飼育をしていたこと、そして「樹木の涙」の健康作用について記されています。
後のギリシャ時代の文献にプロポリスという記述が多く残されており、この頃からプロポリスという呼び名が一般化したのではないかと考えられています。
プロポリスの歴史
日本では養蜂の歴史自体が諸外国と比べると浅いですが、海外ではよく「ハチミツの歴史は人類の歴史」と言われることがあります。
この言葉からも分かるように、それくらいミツバチと人類の関係性はとても古く深く共に歴史を歩んできたとも言えるでしょう。
そしてなにより、ハチミツは人類の歴史において最も古い甘味料だとされています。
このように古代よりミツバチが作り出す生産物は、世界中の人類の生活に取り入られて活用されてきた歴史を持ちます。
では、プロポリスと人間の繋がりはどうだったのでしょうか?
勿論、プロポリスもハチミツ同様に人類との歴史が古く、4700年ほど昔のメソポタミア文明の碑文に最古の記録が残されています。
また別の例を挙げるなら、紀元前400年ごろ、古代ギリシャの哲学者アリストテレスも自らの著書「動物誌」の中でプロポリスの働きについて記述しています。
他にも、古代ローマの兵士たちは戦場で傷ついた際の治療の為にプロポリスを常備し使用していたと言われています。
当時から、抗菌力をはじめとしたプロポリスが持つ様々な健康に対する働きが注目されていたのです。
他にもあるプロポリスの有名な話
上に挙げた以外にも人類とプロポリスの古い関係性がわかる事例は多く存在しています。
【ミイラの防腐剤として使われていた】
プロポリスの高い抗菌性を表す代表的な例として、古代エジプト時代にピラミッドのミイラの防腐剤としてプロポリスを利用していた話があります。
古代から現代にかけてミイラが現存していることからも、プロポリスの抗菌性の高さが分かります。
日本でプロポリスが知られたのはここ数十年の間です。
一般的な知名度はほぼ皆無で一部識者にのみ知られているような状態だったのです。
(世界の中では非常に古くから使われてきた歴史を考えると、本当に現代になって注目をされ始めたとも言えるでしょう。)
そんな中、当時の日本においてプロポリスの影響を少しだけ感じるエピソードが1つあります。
実は江戸時代にミイラが「薬」として高値で取引されてきた記録が残されています。
当時執筆された「大和本草」という日本国内外の動植物の効能についてまとめた書物に「ミイラの粉末には多くの薬効がある」と記録されているのです。
ミイラの薬効として記録されていますが、その記録されている内容はプロポリスの働きとの共通点が多いのです。
もしかするとミイラの防腐剤として塗り込まれていたプロポリスの働きだったのかもと考えられます。
これらの話から江戸時代の人達はミイラを摂取する事でプロポリスの健康作用を得ようとしていたのではないかと推察するができます。
【あのクレオパトラもプロポリスの愛用者!?】
エジプトの女王クレオパトラが、老化防止と美容目的の為にプロポリスを使用していたという話も有名です。
クレオパトラと言えば、金などをはじめとした様々なものを美容法に活用していたとされています。
数あるものの中から厳選された美容品の1つにプロポリスも入っていたようです。
今でこそ、プロポリスを原材料とした美容品は多く販売されていますが、美の象徴として語られる事が多いクレオパトラがプロポリスを美容活用していたなんて驚きですね。
当時からプロポリスの美容効果について着目していたのは先見の明があったとも言えます。
【幻のバイオリン「ストラディバリウス」にも】
時価総額数億円はすると言われている幻のバイオリンが「ストラディバリウス」です。
現存しているものは約600本しか残っていないと言われています。
楽器とプロポリス…全く関係は無いように感じますが実はストラディバリウスの防腐剤に使われているニスには、プロポリスが利用されています。
300年以上もの楽器が現代まで残っているのも、プロポリスの抗菌力の高さが関係しているのかも知れませんね。
抗生物質などが誕生するまでは活躍していた
中世の頃には、プロポリスはヨーロッパなどを中心として多くの人々の間で民間薬として世界中で利用されるようになりました。
12世紀ごろになると、インカ帝国やグルジアなどで薬の調合材としても用いられていたようです。
西洋医学の発展で抗生物質が誕生するまでは、このような形でプロポリスは幅広い用途に利用されていました。
日本では健康食品として使われれているプロポリスですが、世界においては民間薬や薬品としての役割が大きいものだと言えます。
1988年にブラジルでグリーンプロポリスが発見される
古来から、プロポリスと言えば「褐色・茶色」の原塊のもの(ブラウンプロポリス)が一般的でした。
しかし1988年に弊社ブラジル代表の寺尾貞亮がミナスジェライス州のフォルミーガ地方で「緑色の原塊」を発見した事がきっかけとなり世界中でグリーンプロポリスが人気となりました。
グリーンプロポリスは従来のブラウンプロポリスと同じようにフラボノイドが豊富です。また、それだけでは無く桂皮酸誘導体のアルテピリンCなどを豊富に含有しています。
これがきっかけとなり、ブラジル産プロポリスの人気が飛躍的に高まり現在に至ります。
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日本にプロポリスが普及したのは?
古代より世界中で活用されてきたプロポリスですが、日本での普及は諸外国と比べて非常に遅れてからのことでした。
日本でも、はちみつは古くから愛用されてきましたが、ミツバチが作る他の生産物に関しての知識は一部識者を除いて殆ど知られていなかったのです。(日本では殆ど、プロポリスが採集されていない事も関係しているかも知れません)
プロポリスが本格的に日本に普及したのは1980年代に入ってからの事です。
1985年10月に名古屋で行われた国際養蜂会議でプロポリスの研究報告が行われた事がきっかけで高い注目が集まるようになりました。
後にプロポリスのブームが起こった事で、一気に日本国内でのプロポリスの認知度が高まったのです。
現在では人々の健康意識の高まりも関係してプロポリスは、キャンディやスプレーをはじめ、マウスウォッシュなどプロポリスを利用した製品のラインナップも増えてきました。
以前は専門店などでしかプロポリスを購入する事はできませんでしたが、最近はドラッグストアなどでもプロポリス製品が販売されているケースも増えており、私達にとっても健康を支える食品としてプロポリスはより身近な存在となっています。
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